オフィスの会議室や食堂に絵を飾ると何が起きる? アートレンタル4社の事例と飾り方のコツ
「会議室が少し殺風景だから、絵でも飾ろうか」
そう思ったときに、多くの方が気になるのが「で、飾ると何が変わるの?」ということではないでしょうか。
amiamiは京都で、会社や学校、ご家庭にアートをお届けしています。この記事では、実際に会議室や食堂に絵を飾っている会社・学校で起きていることを、4つの事例からご紹介します。
先にひと言でまとめると、絵を飾ると、職場に「正解のない話」がひとつ増えます。
はじめて会社に絵を飾ったとき、みんながその絵にふわっと集まってきて、絵について話しはじめたんです。yuikoさんの「カラフルパンダ」なら、「かわいいね」「きれいな色やね」から、「どうやってこの色を考えてるんやろ」「こうなんちゃうか」と話が広がっていって。その場の空気がすごくあったかかったのを、よく覚えています。
— 合同会社amiami 代表 高野杏実
一枚の絵が届いてから、会社で起きること

届いた日:掛ける場所を決めて、壁に掛ける
会議室にしようか、食堂にしようか。届いた作品は、そのまま壁に掛けるだけです。どこに飾るかを決めるところから、もう少しだけ会話が始まります。
次の日から:ふと、絵が目に入る
会議の前や、ランチの時間。仕事の話の前に「あの絵、何に見える?」と、絵の話がひと言出ることがあります。
しばらくして:描いた人のことが、気になってくる
毎日目に入るうちに、作品の名前や、描いた人のことを知りたくなる方もいます。
季節が変わるころ:次の一枚が届く
amiamiのアートレンタルは、季節ごとに作品を入れ替えます。候補の中から、社員のみなさんの投票で次の作品を選ぶ会社もあります。
実際に飾っている会社・学校では
株式会社アグティさま(京都・クリーニング)
地域の人が自由に働きに来られる拠点と、本社の応接室に作品を飾っています。季節ごとに、地域の方とスタッフ全員で次の作品を選んでいます。
選ぶときに「どれが好き? なんで?」と話すので、ふだんの仕事では聞かない、お互いの好みや考え方を知る機会になっているそうです。
クロームインダストリーズジャパンさま(東京・バッグブランド)
京都の展示会で作品に出会ったことがきっかけで、本社に大きなキャンバスを飾っていただいています。3か月に一度、社員の方が順番に次の一枚を選んでいます。
入れ替えのたびに、新しい作品の感想を言い合う時間が生まれています。
野村総合研究所(NRI)さま(オフィス)

はじまりは、社員食堂に飾る作品を、社員のみなさんの投票で選ぶ取り組みでした。投票は続く取り組みになり、いまは会議室にも広がっています。総務の方と一緒に、次の使い方を考えています。
投票をしてみて、わかったこともありました。食堂では、ほっとできるやさしい作品と、季節を感じるきれいな作品が、バランスよく選ばれていたこと。そして同じNRIさんの中でも、部署によって選ばれる作品がまったくちがったことです。
「どんな絵がいいんやろね」と話していたのが、投票してみて「みんな、ほっとできる絵が好きなんやね」とわかった。それが大きな発見でした。部署ごとに結果が全然ちがったのも、おもしろかったですね。
— 代表 高野杏実
同志社中学校(京都・学校)
先生と一緒につくった美術の授業で、生徒が心に残った作品とテーマを自分で選び、創作につなげています。「上手に描く」よりも、自分が何を感じたかを大切にする時間です。授業は3年目になり、宮崎市のプロジェクトにも広がりました。
オフィスにアートを飾る効果は? 研究と事例から
4つの事例に共通しているのは、絵をきっかけに、正解のないことについて、みんなが自分の言葉で話していることです。
- 見方に正解がない。 「何に見える?」には、誰が答えても間違いがありません。
- 役職や担当が関係ない。 新人さんも部長さんも、絵の前では同じ立場です。
- 選ぶから、自分ごとになる。 自分たちで選んだ一枚には、自然と愛着がわきます。
イギリスのエクセター大学の研究(Knight & Haslam, 2010)では、何も飾らないオフィスより、植物やアートを飾ったオフィスのほうが、働く人の作業や気持ちによい結果が見られました。さらに、働く人が自分で飾りを選べた場合に、よりよい結果が見られたと報告されています。社員のみなさんで次の一枚を選ぶ使い方は、この「自分で選ぶ」に近いものです。
(研究結果の紹介であり、効果を保証するものではありません)
会議室や食堂に飾るときの、4つのコツ
1. 人が集まる場所に飾る
おすすめは、会議室や食堂など、人が自然と集まって話がはじまる場所です。まずは一枚から始めてみてください。
2. 座ったときに目に入る位置に
会議室なら、座ったときに視界に入る壁がおすすめです。目に入る回数が多いほど、絵の話が出やすくなります。
3. 大きさは、少し控えめに
大きな作品を選びたくなる方が多いのですが、まわりに余白があるほうが、圧迫感がなく、作品がきれいに映ります。
4. 飾りっぱなしにしない
同じ絵も、毎日見ていると風景になります。季節ごとに入れ替えたり、次の一枚をみんなで選んだりすると、また新しい会話が生まれます。
気づいたら「これ、誰の作品やったっけ」となっている状態は、アートを扱う側としてうれしくありません。その場にいる人になじまない作品を飾り続けても仕方がない。空間にいる人と一緒に、環境も変わっていくのがいいと思っています。
— 代表 高野杏実
amiamiが作品を選ぶときに、大切にしていること
amiamiは、作品を選ぶ前に、ご担当の方としっかりお話しします。どんな空間にしたいのか、何を大切にしている会社なのか。実際に作品を見ていただきながら、「この会社は、こういうことを大事にしているんだな」ということを、できるだけ言葉にしてから選んでいます。
ご担当の方から、こんな言葉をいただいたこともあります。
部屋が明るくなった。アーティストの絵を大事にしながら、この場所を明るくできるのは、素晴らしいサービスですね。
— 導入企業のご担当者さま
よくある質問
料金はいくらですか?
1点・月30,000円から(税別)です。送料と、季節ごとの作品の入れ替えを含みます。
飾るのに工事は必要ですか?
必要ありません。作品は届いたら、そのまま壁に掛けるだけです(掛ける作業は御社でお願いしています)。掛ける場所や高さは、写真を見てご提案します。
原画ですか?
作品を高精細でデジタル化し、キャンバスに仕立てたものです。原画ではないので、人の出入りが多い会議室や食堂にも安心して飾れます。
1点からでも借りられますか?
はい、1点からお試しいただけます。まずは会議室や食堂に一枚、という会社さんが多いです。
京都以外の会社でも頼めますか?
はい。全国どこからでも、オンラインでご相談いただけます。東京のオフィスにも作品をお届けしています。
まとめ:正解のない話が、職場にひとつ増える
絵を飾ったからといって、すぐに何かが劇的に変わるわけではありません。ただ、仕事の正解や役職とは関係のない話が、職場にひとつ増える。amiamiは、それが「やさしい空気で、いい仕事」につながっていくと考えています。
amiamiでは、41名のアーティストの約590点の中から、会議室や食堂に合う作品を選び、どう飾るといちばんいいかまで一緒に考えます。作品は1点から、季節ごとの入れ替えつきでお届けしています。
作品の一例や料金、導入までの流れをまとめた資料をご用意しています。お気軽にお問い合わせください。
