会社に飾る絵は買う?借りる? 費用・経費・入れ替えのちがいと選び方
「会議室に絵を一枚飾りたい。買ったほうがいいのか、借りたほうがいいのか」
会社に絵を飾ると決めたあと、多くの方がここで手が止まります。
先に結論をお伝えすると、飾りたい一枚がもう決まっているなら「買う」、まだ決まっていないなら「借りる」が、ひとつの目安です。
この記事では、京都で会社やご家庭にアートを届けているamiamiが、買う場合と借りる場合のちがいを、費用・経費・入れ替えの3つの点から整理しました。
なお、amiamiがお届けしているのは原画ではありません。アーティストの作品を高精細でデジタル化し、キャンバスに印刷して仕立てたものです(くわしくは後半でご紹介します)。この記事の「買う」は、原画を含めて、絵を会社で購入する場合の一般的な話としてお読みください。
この記事のポイント
- 飾りたい一枚が決まっていて、ずっと替えないなら「買う」
- 季節ごとに替えたい・社員で選びたい・まず試したいなら「借りる」
- 会社が育つと人も組織も変わる。同じ一枚は、だんだん風景になっていく
- レンタル料は支払った月の経費として処理されることが多い(税理士さんに確認を)
ひと目でわかる、買う・借りるのちがい
| 買う | 借りる(レンタル) | |
|---|---|---|
| 最初にかかるお金 | 作品代をまとめて | 月額のみ |
| 経費の扱い(一般的に) | 金額によって、資産として計上し減価償却する | 支払った月の経費として処理することが多い |
| 作品を替える | 替えるたびに買い足す | 料金の範囲で入れ替えられる |
| 選ぶ手間 | 自分たちで選ぶ | 一緒に選んでもらえる |
| 飾らなくなったとき | 保管・売却を考える | 返却すればいい |
| 長く同じ一枚を飾るなら | 割安になりやすい | 割高になりやすい |
どちらがいい・悪いではなく、どんな飾り方をしたいかで向き不向きが分かれます。
「買う」が向いているのは、一枚にもう惚れている会社
展示会で出会った一枚が忘れられない。創業のときから、この絵を応接室に飾ると決めている。
そんなふうに、飾りたい作品がはっきり決まっていて、ずっと替えるつもりがないなら、買うほうが向いています。同じ一枚を何年も飾るなら、月々のレンタル料を払い続けるより、総額は安くなることが多いからです。
その一枚は、会社の歴史と一緒に飾られていく作品になります。
「借りる」が向いているのは、こんな会社
実際にamiamiのレンタルを選んだ会社から聞いた理由は、大きく3つです。
1. 季節ごとに替えたい
同じ絵も、毎日見ているうちに風景になっていきます。春と秋で作品が替わると、「次はどの絵?」という会話がまた生まれます。替えるたびに買い足すのは大変ですが、レンタルなら入れ替えが料金に含まれています。
2. 社員のみなさんで選びたい
次に飾る一枚を、社員のみなさんの投票や順番で選ぶ会社があります。選ぶこと自体が、ふだんの仕事では見えない「その人の好き」を知る時間になっています。選ぶ機会が何度もあるのは、借りる場合ならではです。
3. まずは一枚、試してみたい
絵のある会議室が、自分たちの会社に合うかどうか。いきなり作品を買う前に、まず一枚飾って、社員のみなさんの様子を見てから決めたいという会社もあります。
会社が育っていくなら、絵も入れ替わっていい
amiamiが会社にレンタルをおすすめしている理由が、もうひとつあります。
一枚を買ったときは、その場にいる人たちがその一枚を好きで、それで十分です。ただ、会社が成長していくと、人が入れ替わり、組織のかたちも変わっていきます。そのあいだ同じ一枚を飾り続けると、絵はだんだん風景になっていきます。
数年たって会議室に入ったとき、「これ、誰の絵だっけ」「誰が、どんな思いで選んだんだっけ」とわからなくなっている。その状態の絵は、空間にとってはむしろマイナスになってしまいます。
一枚を買うと、そのときは本当にいいんです。でも会社が育っていくと、人も組織も変わっていく。そのなかで誰が選んだのかわからない絵を置き続けるのは、空間としてはもったいない。キュレーターとして、そこはぜひ考えていただきたいところです。
— 合同会社amiami 代表 高野杏実
そのときにいる人たちで、そのときの一枚を選ぶ。借りる場合は、会社の変化にあわせて絵も入れ替えていけます。
経費の扱いは、どう変わる?
社長さんがいちばん気にされるのが、ここかもしれません。一般的な考え方をまとめます。
買う場合(原画などの美術品)
- 1点100万円未満の美術品は、原則として減価償却できます(2015年1月1日以後に取得したもの)
- 1点100万円以上の場合は、原則として減価償却できない資産になります
- 資本金1億円以下で青色申告をしている会社は、30万円未満のものに少額減価償却資産の特例があります(「30万円以下」と言われることがありますが、正しくは「未満」です)
印刷したキャンバスや版画などの複製品を買う場合は、扱いが変わることがあります。
借りる場合
レンタル料は、支払った月の経費(賃借料など)として処理されることが多く、資産として管理する必要もありません。
※税金の扱いは、会社の状況によって変わります。実際の処理は、顧問の税理士さんにご確認ください。
実際に借りている会社では:株式会社アグティさま(京都・クリーニング)
株式会社アグティさまは、地域の人が自由に働きに来られる拠点「ACWA BASE」と、本社の応接室に作品を飾っています。
きっかけは、ご紹介で社長さんとお会いしたことでした。amiamiがどうやって始まったのか、どんな作品があるのかをお話しして、レンタルで飾ることが決まりました。
届いた日から、絵の話がはじまった
作品が届くと、働く方々から「これ、どんな絵なんやろね」「かわいいね」「きれいな色やね」と声があがりました。
次の一枚を、地域の方とスタッフで選ぶ
アグティさまでは、季節ごとに地域の方とスタッフで次の作品を選んでいます。
職場では、仕事以外の話をする機会はなかなかありません。わざわざ「何を話そう」と構えてしまうこともあります。そんななかで「次はどの絵を飾る?」が、自然に話しはじめるきっかけになっています。
仕事以外のところでコミュニケーションが取れるのが、すごくいいね。
— 株式会社アグティ 代表取締役 齊藤さま
ふだん現場にいらっしゃらない社長さんや役員の方が、働く場所に投資をする。そのことで、そこで働く人たちに「大切にされている」と伝わるんだなと、すごく印象に残っています。
— 合同会社amiami 代表 高野杏実
一枚を買って飾り続けていたら、この「選ぶ時間」は生まれていなかったかもしれません。季節ごとに次の一枚を選べることも、借りる理由のひとつです。
amiamiの場合は、借りてから買うこともできます

amiamiのアートレンタルは、41名のアーティストの約590点から、場所と、そこに集まる人に合わせて作品を選びます。
お届けするのは原画ではなく、作品を高精細でデジタル化し、キャンバスに印刷して仕立てたものです。
- 原画ではないので、人の出入りが多い会議室や食堂にも気兼ねなく飾れます
- 工事なしで、フックや押しピンで壁に掛けられます
- レンタル料の一部は、作品を描いたアーティストに届きます
料金は、入れ替えの頻度や選び方によって変わります。くわしくは「法人の方へ」のページでご案内しています。
そして、飾っているキャンバスは買い取ることもできます。借りて飾っているうちに「この一枚は、ずっとここに置きたい」と思えたら、そのときに買う。そんな順番もあります。買い取りの価格は作品ごとにご相談ください。
原画をお求めになりたい場合も、ご相談を承っています。アーティストによっては原画をお譲りできないこともありますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
よくある質問
会社で借りた絵のレンタル料は、経費になりますか?
一般的には、支払った月の経費(賃借料など)として処理されることが多く、資産として管理する必要もありません。会社の状況によって扱いが変わるため、実際の処理は顧問の税理士さんにご確認ください。
会社で買った絵は、減価償却できますか?
原画などの美術品は、1点100万円未満なら原則として減価償却できます(2015年1月1日以後に取得したもの)。1点100万円以上は、原則として減価償却できない資産になります。資本金1億円以下で青色申告をしている会社には、30万円未満のものに少額減価償却資産の特例があります。
買うのと借りるのは、どちらが向いていますか?
飾りたい一枚が決まっていて、ずっと替えるつもりがないなら「買う」、季節ごとに替えたい・社員のみなさんで選びたい・まず試したい・会社の変化にあわせて替えていきたいなら「借りる」が目安です。
amiamiの作品は原画ですか?
原画ではありません。アーティストの作品を高精細でデジタル化し、キャンバスに印刷して仕立てたものです。人の出入りが多い会議室や食堂にも気兼ねなく飾れます。
借りている絵を、そのまま買い取ることはできますか?
はい。飾っているキャンバスは買い取ることができます。価格は作品ごとにご相談ください。原画のご相談も承っていますが、アーティストによってはお譲りできないこともあります。
京都以外の会社でも借りられますか?
はい。全国どこからでも、オンラインでご相談いただけます。
まとめ
- 飾りたい一枚が決まっていて、ずっと替えないなら → 買う
- 季節ごとに替えたい、みんなで選びたい、まず試したい、会社の変化にあわせて替えていきたいなら → 借りる
- 迷ったら、借りて飾ってから、惚れた一枚を買う
amiamiのアートレンタルの料金、導入の流れ、導入事例は、法人の方向けのページにまとめています。全国どこからでも、オンラインでご相談いただけます。
