Bring Happy with Artwork ― amiamiが届けたい世界 | amiami

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Bring Happy with Artwork ― amiamiが届けたい世界

街を歩いているとき、
電車に乗っているとき、
カフェで一息ついているとき。

私たちは日常の中で、さまざまな人とすれ違っています。

その中に「障害のある人」は、どれくらいいるでしょうか。

障害を個人の問題として捉える考え方を「医学モデル」と言います。
一方で、障害は社会の側にある障壁によって生まれるものだと捉える考え方が「社会モデル」です。

その人が「できない」のではなく、
社会の仕組みや環境が「そうさせている」。

この考え方は、近年少しずつ広がり始めています。

amiamiは、この「社会モデル」の視点を大切にしながら生まれました。
今日は、amiamiがなぜ存在するのか、その背景をお話しします。


1. amiamiという名前の由来

「amiamiって、お名前から来ているんですか?」

よくいただく質問です。
答えは Yes です。

でも、自分の名前が好きだから、という理由ではありません。

私は1歳から6歳まで、アメリカで暮らしていました。
当時「ami」という名前は馴染みがなく、
よく「Amy(エイミー)」と間違えられ、からかわれたこともありました。

そんなある日、スペイン人の友達がこう言ってくれたのです。

「amiって、とても素敵な名前だね」

理由を聞くと、

「スペイン語で“友達”って意味なんだよ」

と教えてくれました。

初めて自分の名前を肯定された気がして、
少し恥ずかしくて、でもとても嬉しかった。

この経験が、ずっと心に残っていました。

amiami という名前には、
障害のある人も、ない人も、
「良いものは良い」と認め合い、
一緒に楽しめる“編み目”のような存在でありたい
という想いが込められています。


2. 私の生い立ち 〜「普通」への違和感〜

私には、自閉症の妹がいます。

私が9歳のとき、妹に
「高機能自閉症(現在の自閉症スペクトラム)」
という診断がつきました。

でも、私にとって妹はずっと「普通の妹」でした。
少し違うところはあっても、
妹には妹のすごさがあり、
私には私の良さがある。

それが当たり前でした。

アメリカでは、
言葉も肌の色も、価値観も違う人たちが
当たり前に同じ空間にいました。

ところが日本に帰国し、成長するにつれ、
私だけが「普通」、妹は「違う」と扱われる場面が増えていきます。

その「違い」が
社会によって「障害」と名付けられていく感覚に、
私は強い違和感を覚えました。

ただ、その違和感に向き合うことはせず、
私は「普通」に高校生、大学生、社会人になりました。

「普通」でいるために、それなりに努力もしました。

そしていつしか、
あの頃感じていた違和感には蓋をしてしまったのです。


3. 教育の現場で感じた限界

大学卒業後、私は
京都府の中学校で英語教諭として働き始めました。

生徒が大好きで、
授業準備・生徒指導・部活動指導に追われる毎日。

ただ次第に、
「一人ひとりと向き合う時間が圧倒的に足りない」
と感じるようになります。

3年目の途中で退職し、
マンツーマン特化型の学習教室を開業しました。

一人ひとりの個性を大切にしたい。

その想いで7年間、70名以上の子どもたちと向き合いました。

しかし、教室を続けていく中で
どうしても避けられない現実がありました。

それは「受験」。

子どもたちの特性を理解すればするほど、
受験には必要ない個性とも向き合わざるを得なくなりました。

気づけば私は、

「この子らしさは大切だけど、受験には出ないから教えない」

そんな判断を繰り返すようになっていました。

その時感じていたのは、

同じロボットを作っているような感覚。

これは本当に、子どもたちのためなのだろうか。
ずっと心にモヤモヤを抱えていました。


4. コロナ禍で出会い直した世界

そんな中、コロナ禍を迎えました。

授業はオンラインに切り替わり、
時間ができた私は久しぶりに実家へ帰りました。

そこで、ふと気づいたのです。

「あれ、ここに“ロボットになっていない人”がいる」

妹は、イヤホンをつけ、
鼻歌を歌いながら、
ひたすらペンとパソコンに向かって創作していました。

福祉施設を訪れたときも同じでした。

光の差し込む大きな部屋で、
人それぞれが、
「それをせずにはいられない何か」に没頭している。

大きな声を出す人もいれば、
歩き回る人、机を叩く人もいる。

でも、みんな幸せそうでした。

そこは、
一生懸命「普通」でいようとした私を
そっと癒してくれる場所でした。

壁一面に並ぶ作品を見て、
私は確信しました。

「この世界を知ったら、元気になる人がきっといる」

ここから、amiamiは始まりました。


5. amiamiのサービスが生まれるまで

クラウドファンディングからのスタート

最初は、
京都市ふしみ学園 × 馬場染工場と共に
「ふろしきスカーフ」を制作しました。

130万円以上のご支援をいただき、
プロジェクトは達成。

ただ、新たな課題も見えてきました。

  • プロダクト化できる作品が限られる
  • 表現の幅を狭めてしまう可能性がある

私が届けたかったのは、
アーティストが自由に生み出した作品そのもの

そこで辿り着いた答えが、
アートのレンタルサービスでした。

なぜ「印刷キャンバス」なのか

原画には、

  • 額装が必要
  • 重い
  • サイズが不揃い

というハードルがあります。

そこで、

  • 額装不要
  • 押しピンで飾れる
  • サイズが選べる

印刷キャンバスという形にしました。

アートを、もっと軽やかに。

amiamiのサービスは、
こうして生まれました。


6. amiamiが目指す世界

正直に言うと、
私は「障害者アート」という言葉が好きではありません。

多様な人がいる社会において、
その前提で作品を見ること自体が
社会の課題だと感じています。

ただ一方で、
彼らだからこそ見える世界があることも事実です。

私は、その作品たちに救われました。

だからamiamiは、
アーティストの感性そのものを届けています。

忙しい毎日の中で、
ふと目に入ったアートに心が緩む。

そんな瞬間が増えたら、
社会は少し生きやすくなると信じています。


最後に

私は特別な人間ではありません。

ただ、妹が診断を受けたとき、
両親が深く悲しむ姿を見てきました。

今、自分が親になり、
その気持ちが少し分かるようになりました。

だからこそ、
この世界を「一緒につくっていきたい」と思っています。

アートとともに、
目の前の一人ひとりに
「しあわせ」を届けていけたら嬉しいです。

“Bring Happy with Artwork ― amiamiが届けたい世界” への4件のフィードバック

  1. 強い気持ちを持たれ、前向きな姿勢になれることに、簡単ではないと思い、すごいと感じます。

    • この度はコメントくださり誠にありがとうございます。
      一つひとつ前向きに成長できればと考えております。
      今後ともよろしくお願いします。

  2. ブログを拝見していて、amiamiさんのアートに興味が出てきました。最近、あまりアートに触れていないので、楽しもうと思います。

    • この度はコメントくださり誠にありがとうございます。
      2月にもおすすめのアートを更新予定です^^今後ともamiamiをよろしくお願いします。

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